【アイスランドドラマ】ヴァルハラ連続殺人事件
Netflixで放送されたアイスランドドラマ「The Valhalla Murders(2019年)」です。Netflixで放送されたアイスランドのドラマとしては「トラップ 凍える死体(2015年)」に次ぐ2番目のドラマで、主人公の女性警官は「トラップ 凍える死体」の主人公警官の元奥さん役のニーナ・ドッグ・フィリッポスドッティル。
私のNetflixで両ドラマ共にオススメに連続で出てきたのでアイスランドドラマは寒い雪シーズンのサスペンスドラマの印象が非常に強くなったドラマたちです。
ちなみにこれほぼ実話らしいです。実際の事件では○人まではなかったようですが、1940年代後半に実際に子供たちが収容された施設でドラマに出てくるような 事件が起きていてアイスランドで大きな話題になったのだとか。この記事を書いていて知りましたが、ほぼ実話と聞くとゾッとしますよね。
そしてアイスランドドラマを連続で見てみましたが、どちらもサスペンス。しかしアイスランドは治安が非常によく、最も平和な国とされています。そんな国でこんなサスペンスドラマばかりがNetflixで見られるのも不思議そうな感じ。
ではドラマ「ヴァルハラ連続殺人事件」の感想を軽くネタバレ含みつつ書いていきます。
恐らくレイキャビクが舞台のドラマ
レイキャビクの町並み
今回のドラマの舞台はアイスランドの首都である「レイキャビク」のようです。今回は首都で事件が連続で起きるわけですが、一方でその資源の発端となった場所はアイスランドの郊外です。なので撮影地は数か所に渡ったようです。
アイスランド国営放送も出てくる
アイスランド国営放送がたびたび劇中に出てきますが、その建物もレイキャビクの中心エリアにあります。「ヴァルハラ連続殺人事件」はアイスランド国営放送で放送されNetflixで全世界放映になりました。現在もアイスランド国営放送のサイトでは「ヴァルハラ連続殺人事件」全話を見ることができるようです。残念ながら日本からは閲覧できません。
レイキャビクの人たちが住む家も楽しむことができます
ドラマの中でレイキャビクのにあると思われる個人宅が何箇所も出てきます。被害者とか主人公の刑事宅、聞き込みで訪問する家など・・・。
その中でも豪華な戸建てがいくつも登場します。この家なんてガレージがついてこの横幅。サイズ感としてはアメリカの戸建てと似ています。アメリカに住んでいたのでわかりますが、大抵この感じの戸建ては横幅もありますが奥行きがしっかりあって、かなり広いことが多いんですよね。一般的な家ではなくけっこうお高めなのでは?と思います。
そしてなぜか警察の署長の自宅が大豪邸。公務員でこのサイズの豪邸に住んでいるのがちょっと現実離れしているかな。
サスペンスドラマとしての感想
本格的な連続殺人事件推理ドラマになっていた
警察署はかなりオシャレ。本当にこんなオフィスがあるのかはわかりませんが、世界に見せるアイスランドの近代的でクールな印象としてはこのような演出は良いのではと思います。
メインストーリーの事件ではけっこうエグい描写が多く、日本のサスペンスドラマよりも表現方法がリアルでアメリカのドラマに近い表現に感じました。これテレビで何時くらいに放送していたんだろう・・・というくらいリアルな描写が多いです。
映像のカラーグレーディングも青みがかっていて映像全体の質も高く、海外ドラマ特有の映画のような表現が多いですね。日本のドラマとはまったく違う印象ですね。
家族間の問題や警察の職場内の問題など色々な要素が絡み合っていますが、メインの殺人事件は昔起きた事件が今ぶり返しているというもので、以前一体何があったのかというところを探っていきます。現時点で次々と起きる事件とともに過去の隠された事実を僅かな証拠を集めて調べていくところが面白いです。しかもこれ実話に基づいているというから驚きです。
オスロから助っ人刑事登場
事件が大規模になることでオスロからひとりアイスランド出身の刑事が助っ人として招聘されます。しかしたったひとり・・・。
アイスランドは人口がたった37万人しかいないので人数が不足しているのであればもっと呼んでも良いと思うけど、と不思議に感じました。彼も色々家族の問題があったりしてメインの事件以外の部分で色々な出来事が描かれていくのはアイスランドドラマ特有なのかな?
アイスランド人は名前が複雑で覚えきれないので、色々な人といろいろな場所での出来事が描かれるともうどこで誰がどうなっているのかわからなくなってしまいます・・・。これアイスランドドラマあるあるです。
ドラマ内の世界観とアイスランド
Netflixのアイスランドドラマ第二弾、やっぱり家族間のトラブルあり
多くのアイスランドドラマを見ているわけではありませんが、今回の「ヴァルハラ連続殺人事件」も主人公の家族が少し複雑。1話から主人公の女刑事、その元夫、息子、母親、さらに元夫の現妻が出てくるという。それが息子がいる自分の自宅に集まってくる。
なかなか日本ではない光景というか。これは元夫が無神経で元妻の家に現妻を連れてくることで起きるのですが、普通は外で会いますよね。まあでもこの自宅シーンは何度も出てきて、北欧家具が並ぶインテリアを見ることができます。
「ヴァルハラ」という施設
ヴァルハラという少年をいわゆる閉じ込めて更生させるような施設。名前がすごいですね。
ヴァルハラとは北欧神話に出てくる死後の世界にある宮殿のことです。勇敢に戦って戦死した戦士たちが行くことができる場所ということでヴァイキング時代の戦士たちは皆ここを目指して戦場へ向かったようなのですが、そんな場所を意味する名前を更生施設名につけ、またその施設で虐待等の事件が起きていたという。
まあありがちな事件であり脚本であり展開であるわけですが、最終的な犯人がまた猟奇的で。
あまりにも書くとネタバレが激しくなってしまうのでこの辺で。